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足し算・引き算・掛け算・割り算、割り算の余りの求め方
エクセルは、「表計算ソフト」と言われることもあり、計算を得意とするソフトです。
今回は、その基本中の基本である計算、『四則演算』から学んでみましょう。
使い方例1)四則演算
下の表は、とあるベーカリーショップの売上一覧表です。
セルE4に、フランスパンの売上金額を求めましょう。
① 式を入力したいセルをクリックして選択。
② 「=」を入力。
③ フランスパンの単価(セル「C4」)をクリック。
④ エクセルで、『掛ける』の意味を持つ、「*」(アスタリスク)を入力。
⑤ フランスパンの個数(セル「D4」)をクリック。
⑥ キーボードのENTERを押して、式を完了させる。
=C4*D4
エクセルの式は、全て「=」を入力することから始まることを覚えましょう。
C4×D4= ⇒ =C4*D4
四則演算の記号について・・・
記号 | 意味 |
---|---|
+ | 足し算 |
– | 引き算 |
* | 掛け算 |
/ | 割り算 |
使い方例2)割り算の「余り」の求め方
=MOD(数値, 除数)
[数値] = 割り算の分子(割られる数字)
[除数] = 割り算の分母(割る数字)
関数の説明 | 「数値」を「除数」で割った、余りの数字を求める関数 |
---|---|
EXCELバージョン | Excel2003 ・ Excel2007 ・ Excel2010 ・ Excel2013・ Excel2016 |
割り算の余りを求める場合は、MOD関数を使用します。
① セル「B4」の数字をセル「D4」で割った、余りの数字をセル「F4」に求める
(1)[数値] : 割られる数のセル「B4」を指定します。
(2)[除数] : 割る数のセル「D4」を指定します。
=MOD(B4,D4)
四捨五入、切り上げ、切り捨て/ROUND関数 , ROUNDUP関数 , ROUNDDOWN関数
=ROUND(数値, 桁数)
[数値] = 四捨五入の対象の数値
[桁数] = 四捨五入をする桁数
=ROUNDUP(数値, 桁数)
[数値] = 切り上げの対象の数値
[桁数] = 切り上げをする桁数
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
[数値] = 切り捨ての対象の数値
[桁数] = 切り捨てをする桁数
関数の説明 | 「数値」を指定した「桁数」で、四捨五入・切り上げ・切り捨てをする関数 |
---|---|
EXCELバージョン | Excel2003 ・ Excel2007 ・ Excel2010 ・ Excel2013・ Excel2016 |
[桁数]について・・・
桁数とは、実際に四捨五入や切り上げ・切り捨てをしたい単位ではなく、四捨五入等をした後に残す単位を、下の数字を使って指定します。1の位を「0」として、小さな単位になるほど指定する数字(桁数)は大きくなり、大きい単位になるほど小さくなると覚えましょう。
千の位 | 百の位 | 十の位 | 一の位 | 小数第一位 | 小数第二位 | 小数第三位 |
---|---|---|---|---|---|---|
-3 | -2 | -1 | 0 | 1 | 2 | 3 |
例)数値「1234.56」の小数点第2位を四捨五入したい場合、
[桁数] = 「1」
となります。
使い方例)四捨五入・切り上げ・切捨て
下の表は、ある会社の担当者別売上金額一覧表です。
担当者別の合計金額の小数点を、それぞれ①四捨五入、②切り上げ、③切り捨てした金額に直してみましょう。
① 合計金額=セル「E4」を四捨五入した値を求める。
(1)[数値] : 合計金額の入力されているセル「E4」を指定します。
(2)[桁数] : 小数点を四捨五入する為、一の位を示す「0」を指定します。
=ROUND(E4,0)
② 合計金額=セル「E4」を切り上げた値を求める。
(1)[数値] : 合計金額の入力されているセル「E4」を指定します。
(2)[桁数] : 小数点を切り上げる為、一の位を示す「0」を指定します。
=ROUNDUP(E4,0)
① 合計金額=セル「E4」を切り捨てた値を求める。
(1)[数値] : 合計金額の入力されているセル「E4」を指定します。
(2)[桁数] : 小数点を切り捨てる為、一の位を示す「0」を指定します。
=ROUNDDOWN(E4,0)
千円単位での四捨五入
ROUND関数の応用として、下の表を使って、千円未満の四捨五入もしてみましょう。
合計金額=セル「E4」を四捨五入した値を求める。(千円未満)
(1)[数値] : 合計金額の入力されているセル「E4」を指定します。
(2)[桁数] : 千円未満を四捨五入する為、千の位を示す「-3」を指定します。
=ROUND(E4,-3)
四捨五入して表示させる方法、表示させない方法/セルの表示形式
エクセルでは、上記で学んだROUND関数を使用する他に、セルの表示の仕方を変更することで、小数点を四捨五入することが出来るようになっています。
では実際に、セルの表示を変更する方法で、下記の表のうち合計金額の小数点を四捨五入してみましょう。
使い方例)セルの表示形式の変更
① 四捨五入したいセルを選択する。
② ①で選択したセル上にて右クリックし、開かれるメニューの中から、「セルの書式設定」をクリックする。
③ 新しく開いたウィンドウ(ダイアログボックス)にて、セルの「表示形式」を設定する。
(1)上部から「表示形式」をクリックします。
(2)左側の一覧から、今回は「通貨」を選択します。
(3)小数点以下の桁数を「1」から「0」へ変更します。
④ 最後に右下の「OK」ボタンを押して完了です。
ダイアログボックスとは・・・
ダイアログボックスとは、詳細な設定を行う際やメッセージ等が、他のウィンドウよりも手前に表示される、比較的小さなウインドウのことを指しています。
「ダイアログ」とは「対話」の意味で、ユーザーが表示内容を見ながら確認・変更などが出来るような機能です。