ピボットテーブルは、Excelでデータを分析するための強力なツールですが、元のデータ範囲が変更されたり、新しいデータを追加する必要がある場合があります。この記事では、ピボットテーブルのデータ範囲を変更する方法について説明し、具体的な例を交えて解説します。
Contents
方法1: 手動でデータ範囲を変更する
ピボットテーブルが使用するデータ範囲を手動で変更することができます。
手順:
- ピボットテーブルを選択する: ピボットテーブル内の任意のセルをクリックして、ピボットテーブルをアクティブにします。
- データソースの設定を開く: 「分析」タブ(または旧バージョンでは「オプション」タブ)に移動し、「データソースの変更」を選択します。
- データ範囲を変更する: 「テーブル/範囲」フィールドに、新しいデータ範囲を指定します。範囲を手動で入力するか、シート上で選択することができます。
- ピボットテーブルを更新する: 「OK」をクリックして変更を保存します。ピボットテーブルは新しいデータに基づいて自動的に更新されます。
方法2: 名前付き範囲を使用する
名前付き範囲を使用することで、データ範囲が変更された際に自動的にピボットテーブルを更新することができます。
手順:
- 名前付き範囲を作成する: 元のデータ範囲を選択し、「数式」タブから「名前の定義」を選択して範囲に名前を付けます。
- 名前付き範囲をピボットテーブルで使用する: ピボットテーブルを作成または変更する際に、「テーブル/範囲」フィールドに名前付き範囲を入力します。
- 自動更新: 元のデータ範囲に新しいデータを追加した際に、ピボットテーブルを「更新」ボタンで更新すると、自動的に新しいデータが反映されます。
方法3: Excelのテーブル機能を使用して自動更新
Excelのテーブル機能を使用すると、データ範囲が拡張されるたびにピボットテーブルが自動的に更新されます。
手順:
- データをテーブルに変換する: 元のデータ範囲を選択し、 Ctrl + T を押すか、「挿入」タブから「テーブル」を選択します。「テーブルに見出しがある」にチェックが入っていることを確認します。
- テーブルをピボットテーブルで使用する: ピボットテーブルを作成または変更する際に、「テーブル/範囲」フィールドにテーブルの名前を入力します。
- 自動更新: テーブルに新しいデータを追加すると、ピボットテーブルは「更新」ボタンを押すだけで自動的に更新されます。
方法4: 動的配列を使用する (Excel 365およびExcel 2019)
Excel 365やExcel 2019を使用している場合、動的配列を使用してデータ範囲を自動的に更新することができます。
手順:
- 配列数式を作成する:
FILTER
やINDEX
といった関数を使用して、動的なデータ範囲を作成します。 - 配列数式をピボットテーブルで使用する: 配列数式に名前を付け、その名前をピボットテーブルのデータ範囲として使用します。